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今回の「お客様の声」は下仁田町在住の弊社スタッフの家族になります。(夫婦・子ども3人)
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家づくりに至る経緯は?
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実は結婚した当初から家づくりは考えていたのですが、職業柄どうしてもお施主さんの家が最優先。妻には「いつになったら家を建てられるの?」と言われ続けられながら、長男が中学校に進学する前にようやく建てることができました。
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家の特徴を教えてください
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職人技を駆使して、構造を丁寧に手刻みで加工した木組みの日本家屋です。無垢の木と漆喰の塗り壁に覆われた室内は、構造を現しにした迫力のある真壁造りで、大きな吹き抜けが1階と2階をつないでいます。2階はいずれ子ども部屋として3つに仕切れるように、あえて造り込まず可変性を持たせました。
外観は、高低差のある招き屋根に重厚な三州瓦をのせ、北側にあたる裏側には古瓦を再利用しています。外壁にはワラを入れた土壁を南面にだけ塗っています。そのほかは杉板を縦に張りました。
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どんなところにこだわりましたか?
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吹き抜けに配置した欅の大黒柱には特別な思い入れがあります。野ざらしだった樹齢50年の大きな欅の丸太に対峙し、1人で削り出しました。赤みの部分を生かして多角形に削っていきながら、いびつなコブもあえて残しました。また、内装にはすっきりとした白い杉材が好まれますが、色が濃くて力強さのある赤みの杉も実は嫌いじゃなくて、自分の家だから思い切り使うことができました。
木材を加工すると端材がたくさん出ます。それを廃棄しないで資源として有効利用できたらと思い、給湯設備にウッドボイラーを導入しました。端材が消費できて、なおかつ燃料費も抑えられて助かっています。ボイラー専用の小屋も家の裏手に造りました。これと同じ理由で、家の中の暖房設備には薪ストーブを採用しています。
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特に気に入っているところは?
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やっぱり迫力のある欅の大黒柱ですね。寄りかかってくつろいだり、時には抱きついたりしています。それから、南面の高窓を介して軒裏の垂木や桁の構造が家の中からよく見えるんです。大工としては見飽きることがなく、ずっといつまでも見ていられますね。もう一つ、犬の散歩の帰り道に、裏手のネギ畑の方から家を眺めると、再利用した風格のある瓦屋根のたたずまいと、煙突から出た水蒸気がゆらゆらと揺れている様子が風情があっていいなと感じています。
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住み心地はいかがでしょうか?
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家族みんなで居間で団らんを楽しんでいる毎日です。木に包まれているとリラックスしてよく眠れる気がします。施主の気持ちと、大工としての気持ちが入り交じった不思議な感覚で生活しています。もっと若いときに家を建てていたらこの家はできなかった。知識や技術、経験を積んだ今のタイミングでよかったのかもしれないですね(ご主人)。
ウッドボイラーや薪ストーブの導入は、時代に逆行しているようで最初は否定的でした。でも実際に使ってみると、薪をくべるひと手間がだんだん楽しくなってきて。燃えている炎を眺めていると気持ちも落ち着きますね。薪で沸かしたお風呂に入ると体の芯まで温まるような感じがしています(奥様)。
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これからどんな暮らしをしていきたいですか?
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まだまだ手を掛ける部分はたくさんあって、完成したようで完成ではないんです。まずは長男の部屋を造ってあげること。その次はキッチンの収納も。暮らしながら少しずつ自分で手を加えていくつもりです。大工の目線で言えば、建てた後の変化は実際に住んでみないと分からないので、経年変化を間近で見られるのは楽しみであり、今後の家づくりの糧になります(ご主人)。
家を持つという長年の夢がようやくかないました。安心して心穏やかに過ごしています。遊びに来たママ友にも「こんな家がよかったな」なんて言ってもらえました。山や川も近くにあって自然に寄り添うこの暮らしが、子どもたちの感性にいい影響を与えてくれればいいなと思っています。(奥様)。
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