手刻みした構造材を現しとし、意匠ともしている。

豊岡の家

敷地は豊岡の杜と呼ばれる木々が生い茂る緑豊かな立地で、既存の住まいの隣に木組みの平屋を増築しました。広々とした居間と隣接する寝室、台所やお風呂、トイレなどを設え完全世帯を分けられるよう計画し、洗面脱衣室から既存の住まいと行き来できるようになっています。内観は構造を現しにした勾配天井で、中央に設けた腰屋根で夏の熱気を排出し、冬は日射を室内に入れる仕組みになっています。構造としては耐震等級3(自社設計評価)の仕様で、既存の住まいとはエキスパンションジョイントで構造の分離を図っています。風が通る開口計画と高断熱で夏涼しく、冬暖かい住まいとなりました。

所在地:高崎市
延床面積:71.61㎡(増築部分)
竣工:2018年